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朗読会

 昨日は視覚障害者の方々が朗読を行う、とあるグループの公演を聴きに行って来ました。実はこのグループには私の大学時代からの友人が所属しています。「コカリナ」という木の笛を披露するということで、案内をもらった時からとても楽しみにしていました。

 6時の開演に合わせ夕方頃に家を出た私は、帰りは冷えるかもと、薄手の長袖カットソー、ジーンズ、トレンチコート、ショートブーツという出で立ちで出掛けました。が、これで電車に乗ると、ちょっと汗ばみますsweat01。と、後悔していると、傍らにはペラペラッとした夏っぽい膝丈スカートに生足ミュールcoldsweats02の女性。この時期の服装選びにはホント、悩みますよねぇ~。

 話は逸れましたがcoldsweats01、私はこのグループも含め、「朗読会」なるものを聞きに行くのは初めてです。ましてや障害を持った方々の集まりとなると、どんな雰囲気なのだろう・・・と、思いましたが、実際に会場で聴いてみると「見えること」と「見えないこと」の違いを感じさせないものでした。むしろ、そういったこととは別次元の話のように思えました。

 このような性格のグループなので唯一、特徴的なことを挙げれば、舞台の様子を司会者の方が言葉で説明していたことです。舞台の大きさは間口何メートルで奥行き何メートル。高さは何センチで・・・とか、舞台上には椅子はいくつ置いてあります・・・などです。こうすることでどのような環境で、パフォーマンスが行われているか、どんな方にもイメージしやすくなりますよね。

 この日は5つのグループが、一人語り、朗読劇、コント、演奏を披露しました。会場が自宅から遠いため、友人の演目を聴いたら帰るつもりでしたが、どのグループからも「言葉」を聴かせることへの強い「こだわり」のようなものが感じ取られ、その世界に引き込まれ、ついつい全部聴いてきました。視覚に頼らないからこそ感じる、言葉の持つ様々な力を、これほど意識したことは今までありませんでした。優しい響き、強い響き、幸福感をもたらす響き、恐怖心を煽る響き・・・じっと聴き入っていると、ストレートに頭の中に飛び込んできます。台本(脚本)の文字が言葉になり、その言葉は語り手によっていろいろな響きを与えられ、電波のように空間を飛び交い、その電波を聴衆の脳が受信する。そして、脳内でイメージが作り上げられる。こんな一連の「作業」が聴き手には要求されますが、それのなんと楽しいこと。ひたすらいろいろなイメージを作りながらの楽しいひと時でした。

 私の友人も普段はこのような朗読を行うそうなのですが、この日はウクレレを演奏される方と一緒に「コカリナ」を披露しました。その名前だけは聞いたことのある「コカリナ」ですが、実物を見るのも、音を聴くのも初めてでした。彼女は黒檀製のコカリナで演奏しましたが、とても優しく穏やかな音色でした。同じく穏やかな音色のウクレレと、よく調和しています。曲の合間のトークもとてもこなれていて楽しかったです。「こういうのを持ってピクニックにでも行ったら楽しいだろうなぁ。」と、終演後に彼女に言うと、山で吹くと鳥が集まってくるんだとか。なんとも愉快な笛です。ますます惹かれました。

 友人は学生時代からかなり視力が弱かったものの、「健常者」として生活をしていました。卒業後はちょっと疎遠になっていたところ、風の便りで「白い杖をついている」と聞き、少なからずも驚いたものです。それが昨年、10年以上ぶりに偶然ばったり出会い(新宿コマに「ウィーン版・エリザベート」を観に行った時)、お互いの近況を話すうちに、彼女が朗読の活動をしていると知りました。

 冒頭に『「見えること」と「見えないこと」の違いを感じさせないと』書きましたが、やはり彼女のような人たちが日常生活を送る上では、私たちにはとても計り知れない苦労や困難があるように思います。でも、それを微塵も感じさせず、溌剌と前向きに、でも淡々と、そして何より、普通にしている彼女の姿に驚きました。障害を持っていても学生時代のままの彼女なのがとても嬉しかったのです。そんな彼女を支えているもののひとつに「朗読」の活動があるのかも?と思いました。

 その考えについて、昨日の舞台の様子を観て答えを見つけたように思えます。ステージ上の出演者の方々は皆さんがとても生き生きと輝く表情で、素晴らしいパフォーマンスを見せて、聴かせてくださいました。

 もともとお芝居など、「言葉」による表現が好きだった友人。その「言葉」からもたらされる感動を多くの人に伝えて回ることをライフワークにしているのでしょう。病院や高齢者施設へも慰問に行くのだそうです。

 そんな友人から嬉しいお誘いが。一緒にフルートを吹いてみない?と言ってくれました。もちろん二つ返事で「よろしく~!!」の私ですが、彼女たちの朗読のように、人々の心に心地よく響き、癒しや安らぎを感じてもらえる音色を届けらるよう、いっそう精進せねば!

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コメント

ぱるなさん、その節は行かれなくて本当に残念でしたweep相変わらず良い公演だったようですね。私も彼らのステージでは大笑いしたりしんみりさせられたり、皆かなりの演技力だと思いますし、個性派そろいだし、脚本がしっかりしていると思います。ところで今日出勤したら、隣の席と斜め前の席の同僚が体調を崩してお休みsign01おまけに隣りの席の同僚は夕方に電話がかかり、明日も出勤できないとのこと。なんとか新型ウイルスだったらどうしよう(;;;´Д`)私が週末に体調を崩したのも職場に何かの風が吹いて同時にやられていたのかもしれない・・・寒暖の差が激しいので要注意しているのですが、油断大敵です。私まで今日休んでいたら冗談になりません・・・でした・・・皆様ご用心を

投稿: かすみん | 2008/10/15 00:07

>コカリナ
素敵!!私も鳥と仲良くしたいわ~♪
名前も可愛いわね。
>朗読
私は絵本の読み聞かせをしてるの。今日も行って来ました。
日が決まっているので、どんな気分の時も、絵本の世界に入って読まなくっちゃいけないの。お友達は、とても精神的に安定している・・・というかセルフコントロールに長けていらっしゃるのでしょうね~。
見えない努力を沢山されているんだと思います。カッコイイです!

投稿: タリア | 2008/10/15 16:22

☆コメントありがとうございます☆

♪かすみんさん♪
本当に楽しい公演でしたよ。ご一緒出来ず残念でした。公演は来年1月にもあるそうなので、その時にはぜひ!!

ところで、体調はその後いかがですか?同僚の方々も、何らかの集団感染…とかではないといいですね。確かにこの時期は不安定な気候で調子を崩しがちですね。私も気を付けなくては。今朝も天気予報で、「空気が乾燥しているので風邪にご注意を。」などと言っていました。もうそんな季節なんだ~。そろそろインフルエンザ対策をしなくては。


♪タリアさん♪
「セルフコントロール」は私も最重要課題ですcoldsweats01
何があってもどこ吹く風で颯爽と・・・憧れます。

投稿: はるな | 2008/10/16 08:41

まあ…とても素敵なお話ですね。。学生時代の友人とはるなさんのような交流ができるのは理想的ですよね。フルートにますます熱が入りますね、がんばってください!後日談を楽しみにしております(^_^)

投稿: なおみん | 2008/10/16 17:52

♪なおみんさん♪

私もこのような展開になるとは想像すらしませんでした。
自分がフルートを続ける上でも、大きな励みになるはず。
きっと縁があったのでしょう。大切にしてゆきたいと思います。
また進展があったらご報告しますねhappy01

投稿: はるな | 2008/10/18 08:55

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