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スカンジナビア旅行記(3)

ノルウェー(オスロ)

 1日目。 約6時間の鉄道の旅の末、午後3時前にオスロ到着。途中、スウェーデン・ノルウェー間の国境を通過するものの、”Welcome to Norway!”と車内アナウンスがあっただけで、あっさり通過。着後、ホテルの周辺を散歩。目抜き通りのカール・ヨハン通りは王宮から中央駅までまっすぐ伸びている。店も多い。大道芸人や路上ライブをやる人たちもいる。週末ということで大変な賑わい。なんだか今回の旅はどこへ行っても混んでいる。やっぱり夏休みだからなぁ~。朝起きた時に頭痛がしたから鎮痛薬を飲んで、電車に酔って酔い止めを飲んだせいか、異常に眠い。やっぱりダブルはまずかったかな?

2日目。 雨。でも、たくさん眠って気分爽快。ツーリストインフォメーションで、オスロ・パスを購入。これがあれば市内の交通機関や博物館などの入場料が無料になる。無料といっても、約6000円(48時間有効)で買ったのだけど。その都度一々お金を払わなくて済むし、大体モトもとれるので、ストックホルムでも同様のパスを購入した。国立劇場前の駅から地下鉄に乗って、「ムンク美術館」へ行く。作品を鑑賞する前に、ムンクの生涯を解説するビデオを見る。作風から伺い知れる「孤独」、「不安」などなどに満ちた生涯のようだ。作品を鑑賞しながら思ったことは、一般的に「辛い」、「不幸」といわれるような思いを、「絵画」という形のあるものにできるのは凄いという事。仮に私に絵心があっても、楽しいことはきっと描けると思う。でもそうでないことはどうだろう?そんな思いを「イメージする辛さ」、「キャンバスに描き出す作業の辛さ」、「完成したものが形とし残り、自らも目にする辛さ」・・・なんだか徹底的に辛いんじゃないかと思う。製作にはさぞエネルギーが要ることと思う。私にはきっと耐えられない・・・そんなわけで鑑賞していてとても疲れた。併設のカフェで一服して帰る。そのカフェにはなんとあの「叫び」のケーキがある。チョコレート出来た叫び顔がのったチョコレートケーキ。長女が注文して食べた。私も一口もらった。思わずあんな顔になるような味・・・なんてことはなくて、普通に美味しい。長女は面白がって写メールを日本にいる友人に送っていた。お金がかかるから写メはやめなはれ~!

 美術館をあとにし、隣接する植物園を通り抜け、地下鉄駅に向かう。次の目的地は「ホルメンコレン・ジャンプ台」と「スキー博物館」。いずれも美術館とは反対方向の郊外にある。地下鉄はいつの間にか地上を走り、気が付くと登山電車のように坂道を登り始めている。街の中心部から約30分、ホルメンコレンの駅は海抜300mだか400mだか500mだか(失念!駅に書いてあったのに。)の地点にあって、もはや地下鉄ではなくなっている。回りの景色も高原のよう。都心から30分でこんな風景なんて、東京じゃあり得ない。急な坂道(というか、山道^^;)を歩くこと15分くらい、ジャンプ台到着。下から見上げただけでもかなりの急勾配。頂上に登る前にまず「スキー博物館」を見学。現存する最古のスキー板の破片などが展示されている。古い道具が現代のものに至るまでの発展の過程が見られて面白い。また、ジャンプ用板の現物があり、その幅と長さにはビックリ。いよいよ上へ。途中まではエレベーター、残りの大半は階段を登らなければならない。段数と勾配が半端じゃない。北欧諸国というと「福祉国家」のイメージが強いけれど、ここは全くバリア・フリーではない。汗だくになってやっと辿り着いた頂上は360°ガラス張りになっている。下を見ると足がすくむ。尋常な斜面ではない。こんなところから飛び出して、飛距離を競っているジャンパーの人たちって・・・。でも、眺めは最高。あいにくの天気ながら、オスロ・フィヨルドが見える。登りがきつかった分、下りは膝が笑ってしまう。落ちないよう、しっかり手すりを握って降りる。帰りも「地下鉄」に乗る。ベリー類を摘みに来た親子連れや、サイクリング帰りの人たちが自転車ごと乗ってくる。夕食は港近くのレストランで。私は干しダラのトマトソース煮というノルウェー伝統のものを食べる。皆はノルウェー・キング・クラブというカニを食べた。タラバよりも太く長い脚。私は甲殻類アレルギーなので、家ではエビ・カニの類が食卓に登場することがほとんどない。みんな興奮気味で、でも無言で^^;食す。私の食べたタラもおいしかったけど、なんかつまらなかった。私も、カニ、食べたい・・・。

 3日目。晴天。バスで「ヴィーゲラン公園」へ。ここには老若男女、様々な人間の様々な表情の彫刻が置かれている。これらを見ていると社会の縮図のようなものを感じるし、でも、それだけではないような・・・なんと表現すればいいか凡人の私にはムズカシイ。ただ一つ、気に入った彫刻は、多分老夫婦だと思うけど、なんとも柔和な表情で寄り添っているもの。寛いだ2人の雰囲気がいいなぁ~と思った。また、門扉の鉄細工が素晴しかった。植栽も含めてとても整備された立派な公園ながら入園料は無料。こんな素晴しい公園を無料で市民に開放しているノルウェーという国は素晴しいと思った。

 その後バスでビグドイ地区へ。海へ向かう起伏に富んだこの地区は閑静な住宅街で、瀟洒なお屋敷などが多い。まず、ノルウェー民族博物館を見学。ここも野外に昔の家屋などが展示されている。かつての学校を再現した建物の前では、子供達が昔ながらの遊びを披露してくれた。ちょうど日本の「はないちもんめ」のような遊びをしていた。はにかみながらやっているところが、とても可愛かった。その後、再びバスにて「コンティキ号博物館」と「ノルウェー海洋博物館」へ向かう。「コンティキ~」には「コンティキ号」とパピルスで出来た「ラー2世号」が展示されている。いずれも南米~ポリネシア、古代エジプト~南米への文化の移動説を実証するため、航海をしたトール・ヘイエルダールの功績が展示されている。隣接する「海洋博物館」は船の模型や、昔の客船の内部を再現したものが展示されている。2階からの海の眺めがきれいだった。

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コメント

>国境を通過する
日本は島国なので、国境って聞くと、それだけでワクワクしますよね。
>ムンク
最後の1つをGET出来てよかったね!!そのおかげで私も拝見する事が出来ました。
私は芸術家になろうと思って頑張っていたんだけど、精神的に弱すぎるので、リタイアしたのよ^^;真っ直ぐに自分と向きあい続けるのって、やっぱしんどかったよ。
>ジャンプ
彼らは何を考えてるんだろう・・・って思うよね~。
>カニ
キングと言う名からして、相当凄い?!あ~食べたい・・・。

まだまだ、お話は続くのよね。
嬉しいなぁ♪

投稿: タリア | 2007/09/12 11:52

タリアさん、コメントありがとうございます♪

「国境」のワクワク感、私も同じですよ(^^)。でも、多くのヨーロッパの国々のように、地続きの所では我々島国の人間が期待するようなワクワク感が少なくて、サラ~っと通過!の所が多くて、ちょっと寂しかったです。

私はあまり芸術家のことはよくわかりませんが、彼らが作品を作る過程で、自分の心と向き合う時のパワーのすごさには尊敬の念を抱いてしまいます。また、それを保ち続けて製作に取り組み、完成した作品にも反映させることが出来る、ということはすごいことなのですよね~。ムンクの作品を見ていて、すっかり疲れてしまった私は、そういう意味では「感動させられた」といえるのかな?なんて思いました^^;。

そうそう、カニは大きくて、食べ応え満点のようですよ。うちでは食べられないので、みんなここぞとばかりに黙々とカニと格闘してました^^;。あ~、私も食べてみたいよ~(T_T)!!


投稿: はるな | 2007/09/12 13:26

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